エンジニア

簡易仕様書のたたき台を作るプロンプト

新機能の開発に着手する前に、「まず仕様をまとめないといけないが、何から書けばいいか」と手が止まってしまうことはないでしょうか。特にPMやディレクターとの認識合わせが必要な場面では、たたき台となる文書が早く欲しいものです。

このプロンプトは、機能の概要と実現したいことを伝えるだけで、AIに背景・詳細要件・画面遷移の想定・検討が必要な論点までまとめて作成させるものです。コピーしてそのままChatGPTやGeminiなどに貼り付けて使えます。

コピペ用プロンプト

以下のコードブロックの中身をそのままコピーして、AIチャットに貼り付けてください。【 】で囲まれた部分はご自身の状況に合わせて書き換えてください。

あなたは経験豊富なプロダクトマネージャー兼エンジニアです。以下の情報をもとに、簡易仕様書のたたき台を作成してください。

【機能名】: CSVインポート機能
【機能の概要・目的】: ユーザーが既存の顧客リストを一括登録できるようにし、初期セットアップの手間を減らす
【想定ユーザー】: 導入初期の管理者ユーザー
【実現したいこと(要件の箇条書き)】: CSVファイルをアップロードして顧客データを一括登録できる。フォーマットが不正な行はエラー表示して該当行だけスキップできる。登録前にプレビューで確認できる
【対象プラットフォーム】: Webアプリ

# 出力してほしい内容
1. 背景・目的
2. 機能概要(1〜2文でのサマリー)
3. 詳細要件(正常系・異常系を分けて箇条書き)
4. 画面遷移・UIの想定(テキストベースでよい)
5. 検討が必要な論点(未確定な仕様上の懸念点)

# 出力フォーマット
見出しごとに整理し、詳細要件は「正常系」「異常系」に分けて箇条書きにしてください。

# 制約条件
- 実装方法(具体的なコード・技術選定)には踏み込まず、仕様レベルの記述にとどめる
- 曖昧な要件があれば、断定せずに「要確認」として論点に挙げる

使い方3ステップ

  1. 上記プロンプト内の【機能名】【機能の概要・目的】【想定ユーザー】【実現したいこと】【対象プラットフォーム】を、実際の機能要件に書き換えます。
  2. ChatGPTやGeminiなどのAIチャットに貼り付けて送信します。
  3. 出力されたたたき台をもとにチーム内でレビューし、検討が必要な論点を関係者と詰めてから正式な仕様書に仕上げます。

入力例と出力サンプル

入力例(機能を変更した場合)

【機能名】: 通知の既読管理機能
【機能の概要・目的】: アプリ内通知を既読・未読で管理し、未対応の通知を見落とさないようにする
【想定ユーザー】: 一般利用ユーザー全般
【実現したいこと(要件の箇条書き)】: 通知一覧で既読・未読が視覚的に分かる。タップで既読になる。一括既読ボタンがある
【対象プラットフォーム】: スマホアプリ(iOS/Android)

出力サンプル(抜粋)

詳細要件

  • 正常系:通知一覧画面で未読通知にバッジ表示、タップ時に既読状態へ更新
  • 異常系:通信エラー時は既読状態の更新に失敗した旨をトースト表示し、再試行できるようにする

検討が必要な論点

  • 既読状態はサーバー側で管理するか、端末ローカルのみで管理するか(要確認)

カスタマイズのコツ

  • 既存のチケットやSlackでの要望メモがあれば、それを【実現したいこと】に貼り付けると、より実態に即した仕様書になります。
  • API仕様も一緒に検討したい場合は、出力してほしい内容に「必要なAPIエンドポイントの一覧」を追加するとよいでしょう。
  • 非機能要件(パフォーマンス、セキュリティ等)も検討したい場合は、その旨を制約条件に追記すると考慮した内容になります。

注意点

  • 出力された仕様書はあくまでたたき台です。実装の実現可能性や工数については、必ずエンジニアチームで検討してから確定してください。
  • 自社の非公開の技術構成やAPIキーなど、社外秘の技術情報をプロンプトに入力しないでください。
  • 生成された内容をそのまま正式仕様として採用せず、関係者間でのレビューを経てから開発着手してください。